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西宮市の透析クリニック。医療法人社団 平生会 宮本クリニックです。

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.0798-35-5071

〒662-0978 兵庫県西宮市産所町12-13

クリニック案内clinic guide

理事長ごあいさつ

院長写真
2004年10月

その1
   日本の透析は、約35年前に各地の大学病院でぽつぽつと始まりました。その頃、大半の腎不全の方は透析を受ける機会を持つことができませんでした。30年程前からは全国の大きな病院のあちこちで一斉に透析が行われるようになりました。しかし、当時は腎不全となり、透析を受けるという事は、実に大変なことでした。厳しい水分制限・食事管理・透析中のショック・自立した生活ができないなど、現在の透析の常識から考えると患者様にとって地獄だったのではないかと、つい思ってしまいます。でも、患者様は生きるという一点に希望を見いだし、頑張っておられました。私は、当時の患者様を診させて頂くことにより、多くのエネルギーを頂きました。
   20年前、透析医療はずいぶんと向上し、患者様の社会復帰、即ち会社や家庭での生活が当たり前になった時代が到来してしまいました。この時、透析患者様の家庭医となることを決め、当クリニックを開業しました。開院当初より安全で安楽な透析”新しい医療技術の早期導入・透析療法の創意工夫・合併症の予防及び早期発見”を目標とし、スタッフと共に努力してまいりました。特に早期癌の発見に関しては、患者様との協力の下、多くの良い成果を生み出しています。透析患者様の年齢は丁度、癌発生年齢に重なっているのです。透析に通うということは、定期的に人間ドッグに入っていると考えて頂いてよいと思われます。
   当院では以上の目標の下に開院以来、患者様と共に「元気で長生き」を合い言葉にして励んできました。また、「元気で長生き」を実践するためには、患者様とスタッフがお互い共通の思いと努力、そしてその結果から得られる信頼関係が大切です。それと同時にお互いの「心と体の状態」を真に分かり合える患者様同士の交流も非常に大切だと思います。話をするのは隣の透析ベッドの人だけというのでは、貴重な時間を受け身の形で消費していることになってしまいます。透析を受けるために費やす時間を心身のリフレッシュのための時間と考えられるような環境作りが必要です。この20年間、このような交流の場として懇親会、旅行、ゴルフ、スキー、キャンプ、ビアパーティーなど様々な行事を催してきました。さすがに最近は私も患者様も年をとってきて、行事は若干減ってきましたが…。
   現在、当院では透析歴20年以上の方が32人、10年以上の方が半数を占めています。このように多くの時間を共にした方々は、お互いに「人生の仲間」と言えるのではないしょうか。スタッフも同様です。西庵医師をはじめとして若い看護士たちがその仲間入りしてくれています。私は、今後も「人生の仲間」を大切にし、患者様、スタッフと共に明るく前向きな姿勢で精進していきたいと考えております。

2011年 8月

その2
『長期透析を志される方へ理事長からのお願い 』
   当院では開院28年を経過し、透析歴30年以上の方が12名、20年以上の方が約50名、10年以上の方が約100名と長期透析患者さんが着実に増加しています。今後これまでにも増して元気で長生きしていただく為の院長からのお願いを2つしておきます。

@血清リン値を上げない(6mg/dl未満)
   リン値が高いと副甲状腺ホルモンを刺激し、骨からカルシウムが逃げだし、骨が弱ることはご存知と思いますが、最近では、リンとカルシウムの塊が血管壁に沈着し、動脈硬化を促進することがより問題になってきています。高リン血症で、血管の平滑筋細胞が骨をつくる細胞に変身し、血管が骨のように固くなるというようなびっくりする説も認められてきています。実際、冠状動脈(心臓を養う血管)や足の動脈が細くなり、風船でふくらましたり、ステント(金属の管)を入れる手術を受ける人が非常に増えてきています。又、心臓弁の石灰化と弁膜症も増えてきています。これは糖尿病の人が多いこと、老化が進んでくること共にリン値の高いことが関連していると思われます。
A充分な透析をする事
   長期透析になると、透析で抜けにくい大きな老廃物(ベーターツーミクログロブリン)の血中濃度が高くなり、それがアミロイドという不溶性物質に変化し、体内に沈着します。アミロイドが骨に沈着し、穴をあけて骨折をきたすこと及び手首にある手根管にアミロイドが沈着し、手指のしびれや痛みをおこすことは以前より分かっていましたが、加えて私が特に注目したいことはアミロイドが心臓に沈着し、不整脈や心不全の原因の一つになっていると思われることです。最近は、膜孔の大きなX型ダイアライザーの開発により、ベーターツーの除去は容易になってきましたが、それでも全ての方で充分除去出来ているとはいえません。大分子量の老廃物は時間をかけないとなかなか除去できませんので、体格の小さい人でも最低4時間、通常は4.5時間〜5.5時間透析が最良と思われます。それ以上長い透析は現在の日本透析医学会のデーターでは必ずしも良いという結果はでていません。そのことに関しては多分、長時間透析直後の低リン血症、低カリウム血症が心筋をはじめとする体内の細胞にどのように影響するか不明であり、不安があることに関連しているかもしれません。 
   いずれにしましても、以上の2点は今後長期に透析を続けられる方には必須のことと思われますのでより一層の御努力をお願い致します。


2013年 11月
その3
《院長が交代しました》

この度11月より、院長が宮本から西庵医師に交代しました。
去る5月の30周年記念パーティー及び記念誌で発言させていただいたように、宮本クリニックは『元気で長生き』を合い言葉に『常に最新、最良の医療を提供していく。』ことに専念してまいりました。今後もこの姿勢を堅持していきたいと希求しています。
 その為には、強靱な気力・体力・知力及びチームワークが必要であり、世代代わりが必須となってきます。幸い西庵医師はそのチームの中心となる資質を有し、後継者としてふさわしい医師であります。私は、今後共、40年の透析従事経験を次世代に継いでもらう努力をしてまいりたいと思います。
『今日一日を大切に、そして皆様と共に明日へ向かって生きていく』これが私のモットーです。

理事長 宮本孝このページの先頭へ